「発見伝~みんなのアンテナ~」 第8回

ツーセルの社内で週に1度行われている朝礼には、社員が日々の生活の中で見つけた“発見”や“気付き”を発表する場が設けられています。『価値創造会社』ツーセルの社員として、日頃から何かに“気付く”ことや“発見する”ことへの意識をもって生活してもらうため、毎週欠かさず行われています。

 

このコーナーでは、「当社の雰囲気をみなさんにも感じてもらいたい」という思いから、当社の社員たちが見つけた“発見”や“気付き”を紹介します。

 

第8回目は、ある社員がプールのインストラクターのアルバイト経験から学んだ、人との接し方についての話題です。

 

“子供の頃は、水が怖くて、泳ぐのが大の苦手だった。3才の頃、親に水の中に放り込まれたことがあってから水が恐くなった。小学校時代には、夏休みの水泳教室の先生が厳しかったため、更に水に対する恐怖心が増大してしまった。中学校時代に、やっと平泳ぎができるようになったが、水に対する恐怖心が抜けなかった。

 

ところが学生時代に、知人からプールのインストラクターのアルバイトを紹介された。どうしてもと説得されて受けた面接では水が恐いことを正直に話したが、結果は合格し、そこから4年間インストラクターを務めた。水に対する恐怖心が抜けていないインストラクターであるにもかかわらず、教え子からは比較的評判が良かったように思う。教え子からの評判が良かった理由があるとすれば、プールのインストラクターのほとんどが元水泳選手で、水が怖いと感じたことすら無い人が多い中、水に対する恐怖心が分かる自分の方が、プールが苦手な子の気持ちに寄り添えたからではないかと思っている。実際に水が苦手な子供に対して、水に慣れるまで待って教える方針をとっていた。

 

ツーセルに勤め出してからも、社内・社外問わず本当に色々なタイプの人と関わり、たくさんの人の個性と向き合いながら仕事をしてきたように思う。 ツーセルも人や拠点が増え、それぞれ忙しく中々会えない人もいるが、なるべく実際に会い、相手を見てコミュニケーションをとっていきたいと考えている。 ”

 

いかがでしたでしょうか?世の中には色々なタイプの人がいるので相手をよく見て、相手に合わせて臨機応変に対応すべき局面がたくさんあります。一方で、様々な点でシステマティックなルールやセオリーに基づいた対応が求められる時代となりました。私自身はある意味「システマティックの極致」である工学系の出身ですが、その工学の場ですら、先輩からは「モノを設計する時には安易なセオリーで良し悪しを決めつけず、素材や問題の特性をよく理解して柔軟に考えよ」とよく注意されたものです。いわんや相手が「人」の場合ともなれば、なおさら「理解して柔軟に考える」ことが重要になりますね。

 

会社が成長するためには一定のルールが必要ですが、その一方で、様々な場面で自分たちが作ったシステムに捉われずに「相手をよく見て考える」という柔軟さも大事なのかもしれないとも思うこともあり、バランスが難しいなと改めて思う今日この頃です。

記事作成:O.