「発見伝~みんなのアンテナ~」第22回

ツーセルの社内で週に一度行われている朝礼には、社長を含む全役職員が日々の生活の中で見つけた“発見”や“気付き”を発表する場が設けられています。『価値創造会社』ツーセルの社員として、日頃から何かに“気付く”ことや“発見する”ことへの意識をもって生活してもらうため、毎週欠かさず行われています。

 

このコーナーでは、「当社の雰囲気をみなさんにも感じてもらいたい。」という思いから、当社の社員たちが見つけた“発見”や“気付き”を紹介します。

 

第22回は、「Nudge(ナッジ)について」の話題です。

 

Nudge(ナッジ)について】

祖父の家に行く途中の田舎の小道に、人がくぐれないほどの小さな赤い鳥居が置かれているのを不思議に感じた。その土地の神様を祭っているのかと思い調べたが、実際は宗教的なものとは関係なく、不法投棄対策として置かれているとのことだった。不法投棄対策といえば「不法投棄禁止」「No more 不法投棄」といった禁止を訴える看板が一般的である。一方で、鳥居を置くことで多くの人は神や仏といった神聖な場所を連想し、神聖な場所でのルール違反はできないという心理を働かせることで、不法投棄を防止するとのことだ。このような、強要・注意をするわけでなく、行動経済学的に選択肢を残しながら意図するところへ誘導する手法のことを、英語で「Nudge(ナッジ)」という。

今回、「Nudge」という手法を知って、日々の行動は自分の意識とは別に促されていることもあることを知った。「Nudge」を活用すれば、強要ではなく自然にルールを守ることができるので、日々の業務・生活でも「Nudge」を取り入れていきたい。

 

「Nudge」について、皆様はご存知でしたでしょうか?私は初めて聞く考え方で、とても興味深かったです。「Nudge」の日本語訳は「(注意を引くためヒジで)そっと突く」です。大きなインパクトを与えてしまう強要・注意ではなく、ヒジでつんつんと突くような優しい促しで、ルールを守ることができるのは、素敵なことですね。

改めて考えてみますと、街中に「Nudge」はあふれています。「コンビニのレジ前に足跡をつけておき、そこに並ぶように誘導する」、「レストランのメニューのうち、特定のメニューに“おすすめ”表示をしておく」などです。

普段の家庭生活でも、仕事上のことでも、ちょっとしたルールはたくさんあります。自然にルールを守れるよう、「Nudge」という観点から考えて、環境づくりをしていきたいなと思いました。

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