「発見伝~みんなのアンテナ~」第23回

ツーセルの社内で週に一度行われている朝礼には、社長を含む全役職員が日々の生活の中で見つけた“発見”や“気付き”を発表する場が設けられています。『価値創造会社』ツーセルの社員として、日頃から何かに“気付く”ことや“発見する”ことへの意識をもって生活してもらうため、毎週欠かさず行われています。

 

このコーナーでは、「当社の雰囲気をみなさんにも感じてもらいたい。」という思いから、当社の社長を含む全役職員たちが見つけた“発見”や“気付き”を紹介します。

 

第23回は、「中学生の荷物について」の話題です。

 

【中学生の荷物について】

徒歩での通勤中に通学途中の中学生と一緒になるが、生徒が背負っているカバンがとても重そうだということが気になった。このことは2017年あたりから全国的にも話題になっており、ある市議会等の調査では中学生の背負っているカバンの重さの平均は10kgだということが分かった。これは魚で例えると1mサイズの大物のブリの重さに相当する。

中学生の荷物が増えた原因は、ゆとり教育の反動であり、脱ゆとりによって教育面の充実を図った結果、資料や教科書が増え、荷物の重量が増える結果となった。2018年に広島市内の中学生が重いカバン等を背負って歩く動画をインターネット上にアップロードしたことがきっかけとなり、教科書を学校に置いておいても良いという、所謂「置き勉」が文部科学省によって容認されることとなった。

これらの出来事から、良かれと思って作ったルールでも結果的に迷惑になることや、全く機能しないことがあることを発見した。また、様々な方法で問題提起をすることによって運用方法やルールは随時変えることができるし、変えていくことが必要であると思った。

同時に、ルールを作る側はその結果を分析し、ルールの運用までをフォローする事が必要と感じた。

 

 

ものごとを良くするために制定されたルールが、結果的に迷惑になっていることや、全く機能していないということは身の回りにたくさんあると思います。

肝心なことは、今回の発表の様にこれらのルールは常に変えることができるということだと思います。制定し運用した当初はどんなに良くできたルールでも、時間が経過することで実情に即さなくなってしまったものもあります。

ルールの変更を提案することは、大変勇気と労力が必要な行為です。変更することについて好意的でない人も含め、そのルール運用にかかわる全ての人に対して、変更することのメリットを明確に示した上で周囲を説得する必要があります。

ルールを常に最善のものにしていくためには、ルールを変えようと思う人の勇気だけではなく、その提案が聞き入れられる周りの環境も必要だと感じました。

これらの相互作用によってより良いルールが作られ、より多くの人が働きやすく生きやすい社会になって欲しいと思います。

記事作成者:A