再生医療について
再生医療とは「自然には再生できない組織や臓器を再生させ、
機能を回復させることを目指す医療」です。
人間には元来再生する能力が備わっています。
皮膚は2か月~3か月で新しい細胞に入れ代わり、古くなった皮膚は垢となって脱落します。
同じように胃腸や肺、血管なども数か月をかけて古い細胞が脱落し、
減った分だけ細胞が再生し回復しています。同様に切り傷や骨折も新しい細胞により回復します。
しかし、失っていく細胞の量が再生する細胞の量を超えた時、もとに戻れなくなります。失ったものを自力で補うことができなくなった時、他の力を借りて補う、
という医療が「再生医療」です。義足・義歯、臓器移植、輸血や白血病治療における骨髄移植もそのひとつですし、細胞を血液中に投与したり、細胞により組織を修復したり再生したりする治療もそのひとつです。
これらすべてが再生医療と言われています。
現在、さまざまな細胞を用いた再生医療が研究されています。当社ではそのひとつである「間葉系幹細胞(以下、MSC)を用いた再生医療」に取り組んでいます。MSCを取り出し、体の外で数を増やし、患者さんの体に移植するという治療法です。