再生医療に使われる細胞は、一般的に自家ヒト血清(患者さん自身の血清)またはウシ胎児血清(以下、FBS)を用いて培養します。しかし、血清成分は多種多様で個人差があり、増殖能力などの品質に大きく影響を与えます。また、FBSの場合個体差だけでなく、動物由来タンパク質へのアレルギーやウイルスの混入などのリスクが発生します。これらのリスクを排除するためには細胞培養を無血清で行うのが理想的と考え、MSC用無血清培地STK®シリーズを開発しました。
STK®シリーズは、血清を用いることなく間葉系幹細胞(以下、MSC)の培養が可能であり、一つ一つの含有成分が特定できているため、安定的に高品質なMSCを作製することが可能です。

STK®1:初代間葉系幹細胞用 無血清培地
骨髄・脂肪・滑膜などの組織から間葉系幹細胞を初代培養するための無血清培地
STK®2:間葉系幹細胞用 無血清培地
間葉系幹細胞の増殖培養用無血清培地
STK®3:間葉系幹細胞用骨分化用 無血清培地
骨分化誘導の効率が高く、最短1週間で骨分化が可能
滑膜由来MSCに対する研究用無血清培地STK®1、STK®2の増殖効果
従来の血清添加培地と比べ1,000倍以上の増殖率を達成しました。
未分化性や分化能も高く維持した高品質・高収量な培養が可能です。