「発見伝~みんなのアンテナ~」 第9回

ツーセルの社内で週に1度行われているミーティングでは、社員が日々の生活の中で見つけた“発見”や“気付き”を発表する場が設けられています。『価値創造会社』ツーセルの社員として、日頃から何かに“気付く”ことや“発見する”ことへの意識をもって生活してもらうため、毎週欠かさず行われています。

 

このコーナーでは、「当社の雰囲気をみなさんにも感じてもらいたい」という思いから、当社の社員たちが見つけた“発見”や“気付き”を紹介します。

 

第9回目は、「食塩摂取量検査から学んだデータの説得力」についての話題を紹介します。

 

“健康な成人の1日の食塩摂取量の目安は、男性は8g未満、女性は7g未満である。塩分の摂り過ぎは、糖尿病や高血圧等の生活習慣病のリスクを高める。3年前から臨床検査項目で1日食塩摂取量検査が新たに追加され、内科・糖尿病内科・健康診断などで導入されるようになってきた。

前職の病院でも1日食塩摂取量検査が新たに導入された。検査方法は、尿を採取し、性別・体重・身長・年齢・尿中クレアチニン・ナトリウムから推定1日食塩摂取量を計算する。ほとんどの人が10gぐらいで、中には20gを超える人もいた。糖尿病の治療には食事管理が重要になってくるが、栄養指導を拒否する患者さんは多い。塩分の摂り過ぎによる高血圧からくる合併症のリスクを言葉で説明しても理解してもらえないことがあった。しかし、食塩摂取量検査を実施し、検査データを提示すると興味を持ち、積極的に治療に専念してくれる患者さんが以前よりも増加した。同様に、喫煙者に動脈硬化の説明をしても伝わりにくかったが、頸動脈エコーにより血栓の詰まりを実際に見せることで禁煙を考慮する患者さんもいた。

以上のことから、言葉だけで説明するよりも視覚で提示することで、データがもつ説得性が増すことを発見した。今後、データを作成する際には、必要なデータをわかりやすく相手に伝える努力をしていきたいと思う。”

 

WHO(世界保健機構)では1日の食塩摂取量の目安は5g未満とされています。日本では、昔から醤油や味噌など塩分が含まれている調味料を使用しているため、諸外国と比べて自然と塩分を多く摂取しているように感じました。

データがもつ説得力は、ビジネスにおいても必要となる時があります。自社または自分の考えを伝えるプレゼンテーションでは、主張する内容の根拠を相手に十分理解させるために、適切なデータを提示する事がとても有効です。さらに説得力をあげるには、自信をもってデータを伝えることだと思います。自信のある人の発言は受け入れてもらいやすく、「~です」「~だ」と断言する事で、データがもつ説得力は増し、更に相手に考えを伝えやすくなるでしょう。

記事作成:K