「発見伝~みんなのアンテナ~」 第12回

ツーセルの社内で週に1度行われている朝礼には、社員が日々の生活の中で見つけた“発見”や“気付き”を発表する場が設けられています。『価値創造会社』ツーセルの社員として、日頃から何かに“気付く”ことや“発見する”ことへの意識をもって生活してもらうため、毎週欠かさず行われています。

 

このコーナーでは、「当社の雰囲気をみなさんにも感じてもらいたい」という思いから、当社の社員たちが見つけた“発見”や“気付き”を紹介します。

 

第12回目は、「読書の内なる声」についての話題を紹介します。

 

“心理学や心理学療法を扱う医学雑誌「Psychosis」に、「読書中の内なる声」に関する研究論文が掲載されていた。論文では、2006年から2014年の間にQ&Aサイト「Yahoo Answers」に投稿された「読書中の内なる声」に関連する24件の質問と、それに対する約140件の回答を解析し、「黙読中に文章を読み上げる声が頭の中で聞こえるかどうか」の個人差を検討していた。

 論文によれば、「声に出さずに黙読していても、頭の中で文章を読み上げる『内なる声』が聞こえる」、と回答している人が82.5%を占めている。一方、「内なる声は聞こえない」と回答した人は10.6%であった。「内なる声が聞こえる」と回答した人の中にも、約13%は、興味の度合いや集中力等の要因に応じて、声が聞こえる時と聞こえない時があると回答していた。「内なる声の声色」についても、人によって様々であり、「声色が毎回同じ」という人もいれば「そうでない(登場人物によって変わる・自身の声)」という人もいた。また、読書中や思考中の内なる声を正常に識別できない状態は、幻聴症状ではないかとの推測も記載されていた。

 私は、ドラマ等で見たことがある作品を読むときには、演じた俳優の声が聞こえてくる。そうでないものは自分の声が聞こえる。聞こえることを当たり前のように思っていたが、内なる声が聞こえないという人がいること、このような研究がこれまで殆ど行われていないことに驚いた。自分が当たり前だと考えていることを疑い、疑問を発展させ日々の気付きを大切にすることで、有益な知見が得られるのではないかと感じた。”

 

今、この記事を読んでいるあなたには、どのような声が聞こえているのでしょうか。私は、とても早口な自身の声で黙読しています。普段から文章を速読する癖があるため、内なる声も早口で聞こえてきます。

今回の話題は、当社が毎週行っている“発見”や“気付き”の発表に関係が深い内容でした。“発見”や“気付き”は見つけるのが難しいイメージがありましたが、気を付けると思っていたより身近に存在するものであると改めて感じました。

記事作成:K