「発見伝~みんなのアンテナ~」 第7回

ツーセルの社内で週に1度行われている朝礼には、社員が日々の生活の中で見つけた“発見”や“気付き”を発表する場が設けられています。『価値創造会社』ツーセルの社員として、日頃から何かに“気付く”ことや“発見する”ことへの意識をもって生活してもらうため、毎週欠かさず行われています。

 

このコーナーでは、「当社の雰囲気をみなさんにも感じてもらいたい」という思いから、当社の社員たちが見つけた“発見”や“気付き”を紹介します。

 

第7回目は、「広島東洋カープV字回復」についての話題を紹介します。

 

“先日、テレビで広島東洋カープのV字回復についての放送を見た。昔の広島東洋カープは、12球団中唯一、観客動員数が2年連続で100万人に達しない程人気が低迷した時期があり、日本の野球界は二リーグ制から一リーグ制になるという話題と重なって存続が危ぶまれる噂まで出てきていた。しかし、2015年は観客動員数200万人を突破するV字回復をした。その要因には新しくマツダスタジアムが出来たことが関係している。新しくできた球場はドーム型が多いが、予算がなくドーム球場は実現が困難であった。そこで新球場=ドームという常識を取り払い、マツダスタジアムはアメリカのマイナーリーグを参考にして造られた。グラウンドには天然芝を作り、グランドと観客との距離が近い球場にし、楽しみながら観戦できるほか、老若男女、様々な人に球場へ来てもらえるよう座席も工夫されている。広島市は政令指定都市であるにもかかわらず、地下鉄がないなど大都市とは特徴が異なる。しかし、昔から根付いていた路面電車の輸送力を上げてLRTとして運転したり、マツダが他の会社では挑戦しないエンジンシステムを開発したりと常識を取り払った取組みで成功を収めている。

 問題が発生したときに過去の経験から一から考えなくても解決できることもある。しかしそれだけではなく、自分の持っている作業の限界についての常識を取り払うことにより、新たな活路が見えるのではないかと考えている。”

※:Light Rail Transitの略で、低床式車両(LRV)の活用や軌道・電停の改良による乗降の容易性、定時性、速達性、快適性などの面で優れた特徴を有する次世代の軌道系交通システムのことです。

 

私自身、スポーツに関しては詳しくないですが、広島に住み始めて広島東洋カープの地元に対する浸透力には驚くばかりです。現状に至るまでには、各企業や地元の方からの惜しみない努力があったのだろうと推察します。上記にもあるように新しい道を開拓するのは、経験値が必要であり、かつゼロベースからの発想も必要だと感じます。当社が取組んでいる再生医療も新しい医療なので、日々「ああでもないこうでもない」と議論しながら進めています。多くの苦難はありますが、開いた道の先は多くの人に喜びを与えることが出来るのだと感じる発見でした。

記事作成:Y