(下記は2008.03.04 掲載の発表についての記事です。)

第7回日本再生医療学会

注目1! 日本再生医療学会と日本組織工学会が統合しました。
(学会ホームページ 会長挨拶より)
「日本再生医療学会と日本組織工学会が統合をはたし、わが国の再生医学・再生医療の学術交流の場が完成しました。この二つの学会は出発点においては、独自の戦略をもって組織・臓器の再生を目指していたのですが幹細胞というキーワードが研究対象の中心にすえられた時点で学会統合の流れができました。」

注目2! 患者さんの生の声が聞きたい。
 昨年横浜で開催された第6回日本再生医療学会では、患者さんと臨床・基礎の先生方の3方向の声を聞くことができ、貴重な経験ができました。第7回においても、ぜひこのような企画をして欲しいと期待しています。

注目3! この発表に注目。
「再生医療の成り立ちと実用化にむけた展望」(会長講演) PL
名古屋大学大学院医学系研究科 上田 実
 iPS細胞の臨床応用までには、細胞の安全性、分化誘導などES細胞と同じ問題が残されていて、解決には相当時間がかかる。iPS細胞に過度の期待を持つのは禁物だ。体性幹細胞が当面の再生医療の主役であり、現時点では有用性は万脳細胞以上である、という上田先生の言葉は間葉系幹細胞(MSC)の再生医療をめざすツーセルにとって応援歌に聞こえます。

「新規無血清培地STK2におけるヒト間葉系幹細胞の増殖能評価」 P-025
国立医薬品食品衛生研究所療品部 石川 格
 無血清培地:STK2(ツーセルの知的財産事業の商品)と従来の血清含有培地とのhMSC培養の比較実験についてのポスター発表です。この実験の結果、STK2はとても良いと評価を頂きました。

「間葉系幹細胞を用いた軟骨シートの作製」 O-17-6
広島大学大学院医歯薬学総合研究科探索医科学講座口腔生化学分野 山中克之
(山中さんのコメントより)
「私の気持ちとしては『間葉系幹細胞から唯一大きな軟骨組織を作れる技術』を構築できたと思っています。しかも使いやすいシート状にできたのは画期的だと思っています。」
 山中さんとツーセルは共同研究を行っています。山中さんはツーセルの女の子皆から人気のさわやか&体育会系ナイスガイです。

注目4! ジャックのつぶやきのコーナーでご紹介しています。ぜひご覧下さい。

※3月24日(月)には学会報告を更新予定です。

 第7回日本再生医療学会が2008年3月13日(木)〜14日(金)に名古屋国際会議場で開催されます。私たちツーセルはこんな視点で再生医療学会に注目しています。

学会参加後の感想) 
 第7回日本再生医療学会(2008年3月13日〜14日名古屋国際会議場)に参加しました。
この学会にツーセルからは5名が参加しましたので、学会報告の一部をご紹介します。

◎当日の雰囲気(3月4日掲載の注目1から)
 第1回目から年々参加者の減少が見られていたが、今回は2000人を超える人が参加していた。名古屋大学 上田 実先生も演説の中でiPS人工多能性幹細胞の成功と日本初のヒト細胞組織製品として培養表皮の製造販売が承認されたことがマスコミに注目されたと言っていた。再生医療への注目と期待の大きさを実感した。
(研究管理室 室長 中村)

◎再生医療学会全体からの感想(3月4日掲載の注目2から)
 シンポジウム『骨再生医療の臨床応用の実際と将来展望』(座長 大串 始、山田 陽一)のパネルディスカッションから、現在は治療効果よりも安全性が重視されていることが感じられた。
(研究管理室 室長 中村)
 
 臨床については上田 実先生(名古屋大学)を中心に進んでおり、実用化されている技術が多々あるが、患者側の負担はまだ大きい。精神的、身体的な負担のみではなく、歯科については保険適用が少なく、金銭面についてもまだ負担が大きい治療法であると感じた。
(技術顧問 森下)
  
 歯科関連の発表が多く、上田先生らの研究成果が多く発表されており、症例数が多く、刺激を受けた。また、全体的な感想としては、再生医療がiPS細胞の世界的な成果を追い風に盛り上がりを見せていることを非常に頼もしく感じた。ただし、その産業化は盛んに叫ばれているものの道半ばであり、華やかでかつ画期的な基礎研究と上手に両立させてやっていくことが重要であると感じた。
(コンソーシアム研究室 坂井裕)

◎各講演からの所感(3月4日掲載の注目3から)
 上田 実先生(名古屋大学)の『再生医療の成り立ちと実用化にむけた展望』(会長講演)で体性幹細胞が当面の再生医療の主役であり、現時点では有用性は万脳細胞以上であるという言葉から改めて、間葉系幹細胞(MSC)の再生医療をめざすツーセルが行っていることに間違いは無いと確信した。
(代表取締役社長 辻)

 石井 格先生(国立医薬品食品衛生研究所療品部)のポスター展示のみでなく、土屋 利江先生(国立医薬品食品衛生研究所療品部)が再生医療の支援技術・基盤技術の概要という演題でSTK2についての研究発表を行っていたのでSTK2のアピールになった。
(研究管理室 坂井将)

 「間葉系幹細胞を用いた軟骨シートの作製」で『間葉系幹細胞から唯一大きな軟骨組織を作れる技術』の発表を行いました。質疑応答では聴講者から「軟骨シートは縫合糸で縫えるのか?」という具体的に利用を考えている内容の質問があり、それなりに反響があったと考えています。自分の研究に自信をもって、焦らず実績を積んでいきたいと思います。
(広島大学大学院医歯薬学総合研究科探索医科学講座口腔生化学分野 山中克之)

 

 

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